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【αアンバサダー】倍率10倍!?キックオフミーティングレポート

約 9 分
こんにちは、ちゃり(@Chalibrary)です。
 
 
幸運なことに「αアンバサダープログラム」第1回目のイベント「キックオフミーティング」に当選致しましたので、ウキウキで参加してきました。
詳しくはこちら。

Screenshotαアンバサダープログラムについて

「αアンバサダープログラム」:ソニー製デジタルカメラαシリーズの魅力を伝える規格です。今後も同じようなイベントがあるようですので、興味ある方は登録して情報を待ってみてはいかがでしょうか。

 
今回は、キックオフミーティングの様子をお届けします。
全体的にブロガーさんが多かったような気がします。応募倍率約10倍位だったそうです。(ホントにありがとうございます)
 
始まる前からカメラのシャッター音やPCを叩く音があちこちから…!
 
机にはアンケートがありました。
【SONYカメラ作りの3つのこだわり】

ミーティングの導入として、ソニーのカメラ歴史やこだわりを語っていただきました。 

1.従来なかった圧倒的な基本性能の実現をした、ユニークなカメラ作り
2.上記をコンパクトなサイズで実現する
3.レンズ、イメージセンサー、画像処理エンジンの3つのデバイスを自前で開発していく
 
「この世に無いカメラを作り出すとき、今存在するデバイスから作っていくのでなく、部品から、0ベースで作っていくというユニークなカメラ作りのスタイルをSONYは採用している。出来ている。
 
写りが良いことは最大のこだわりであり、カメラもレンズもそこにこだわる。
なおかつ、精度を高め、コンパクトにして機動力を確保する。どんな環境で使用するお客様にも、一番写りがいいのはソニーだと思ってもらいたい。」
 
とおっしゃっておりました。
 
欲張りな思想で嬉しい限りです。
何よりユーザーの方が欲張りですからね。どんどん想像を追い抜いていって欲しいものです。
 
今回のミーティングでは開発者の方にお話を伺い、直接質問など投げかけるコミュニケーションの場を設けていただきました。
 
αの魅力というより、技術者の方が製品に込めた想いをユーザーに伝える場だったと感じました。
 
3つの部屋があり、グループごとにローテーションして行く形で進行しました。
ここからは少し技術的な話になります。

イメージセンサー(撮像素子)

自社製造のメリット
SONYのカメラの強みはイメージセンサーを自社製造しており、そこには大規模な設備投資を行っている。
イメージセンサーは他社へも供給しているが、他社と違うのが、社内でカメラ事業部と半導体事業部の連携が密に取れるということ。
 
社内で一環してカメラ作りを行えるから、3年後にこんな商品を作りたいといった構想を包み隠さず話すことが出来る。先端技術の共有を行い、互いのメリットを活かして商品作りに取り込むことが出来る。
イメージセンサー技術の話
イメージセンサーは光をそこに当てて電気信号に変える。そのため、効率よく光を集めることが大事。
α7Sが、その最新技術の集大成であると。
 
【デモンストレーション】
肉眼で中を覗くと真っ暗ですが、α7SでISOを上げるとトラが見えます。家電量販店でもこのセットを見たことがあるので、見つけたら試してみてください。
5軸手ブレ補正
フルサイズのセンサーは大きい。そのため動かすにも電力消費が大きい。
そこで電力が無くても、磁力のバランスでセンサーが中心に来るように調整している。
シンプルだけど、精密で難しい設計が必要らしい。グリグリ動きます。他社はバネを置いて、電流を流して真ん中に置いているようです。
 
写真は載せられないのですが、中の筐体をデモンストレーションで触らせてもらいました。
センサー周辺がブルンブルンに動いてて面白かったです笑
ユーザーからの質問
【SONYはレンズ内手ぶれ補正とボディ内補正、どちらに力を入れるのか】
偏るといった方向性は決めていないみたいです。というのも、「ボディ内に手ぶれ補正が無くてもいい」というユーザーの選択肢として、レンズ側で補正するという手段がある。そしてその逆もあり、ユーザーのために『選択肢として両方ありうる』というスタンスでいるようです。
 
【ISO5万位まで抑えて、画素数1600万や2000万を上げられないのか】
私もα7Rとα7Sの中間のような機種が欲しかったので、大賛成です。
 
しかし、SNS用にデータが軽い1200万画素だから買ったという声もありました。
使う立場で意見が変わるのも、こういった集まりの面白さだと感じました。
 
こういう声があるということをフィードバックするという回答にとどまりました。

レンズ

AマウントとEマウントの違い
一眼レフカメラはレンズの後ろにミラー入れていることで、フランジバック(レンズの取り付け面からセンサーまでの距離のこと)が必然的に長くなってます。
ミラーレスカメラはその名の通り、ミラーがないのでフランジバックが短くなります。
フランジバックが短いと収差(色づきやボケや歪み)が広がる前にセンサーに光が到達します。
それゆえ広角レンズの設計がしやすく、性能を高めやすいそうです。
オートフォーカス
【位相差式AF】 ⇒ 一眼レフカメラが一般的に使用されている。
【コントラストAF】⇒ミラーレスカメラに主に採用されている。
オートフォーカスの仕様によってモーターが異なる。
DDSSM(DirectDriveSSM)
SSMは、Super Sonic Wave Motorの略。超音波モーターによるAF駆動のことです。静かに、速く、重いレンズを動かせます。
35mm f1.4の発売に合わせて新しいモーターを開発中だそうです。このレンズを解体したものを触らせてもらいました。
非球面レンズ
球面のレンズは磨いて作りますが、非球面レンズはガラスを金型で成型します。大きいもの程加工は難しいそうです。
成型は低い温度のもので、400度、高い温度のもので、600度で行う。通常の温度に下げるあたって、ズレを無くして狙い通りの形にするには0.1ミクロンレベルの精度で加工しているようです。
ナノARコーティーング
ガラスは表面で反射します。
ガラスの屈折率は1.5という値で、空気とガラスには段差があり、その段差が大きくなるほど反射してしまいます。
それを解決するのに、マルチコーティングという方法があります。
クッションになる層が幾つかあって屈折率をで段階的に変化させるという方法。
 
SONYが採用しているナノARコーティングは、より屈折率を抑えられるそうです。
1ミクロンより小さい突起(写真右の青い部分と白い部分)の屈折率が違って、全体の平均値として屈折率を抑える考えだそうです。こうすることで、屈折率にばらつきが生まれにくいとのこと。
 
他社のコーティング技術、例えばNikonのナノクリスタルコートや、CanonのSWCとは全く違うようです。
 
SONYはブルーレイの技術を応用して使っています。
一時期は「他社から技術買ってるんじゃないか」と言われ、悔しい思いをしたようです。
レンズの方向性
SONYはドイツのメーカー、カールツァイスと提携してレンズを生産販売しています。
 
このツァイスのレンズはバカがつくほど、コントラストを重視して設計しているそうです。これはそもそもツァイスがコントラストを重視した思想を持っているかららしい。ボケは重要視していないと断言していました。
 
一方で、ソニーのレンズはボケとコントラストの両立を考えているみたいです。
 
Eマウントといえば、レンズの少なさが気になりなりますが、「レンズのラインナップは急速に拡充する」と言っていました。期待しています。

画像処理エンジン

「画像処理エンジン」という言葉は10〜15年前は、その名称自体がなかったみたいで、ここ数年、各社ブランドして名称を付けるようになってきたそうです。
膨大な信号を処理するため大事なデバイスだが、ユーザーに意識されにくい縁の下の力持ちのという立場なので広めて欲しいそうです。
BIONZ X(画像処理エンジンの名称)
カメラの中にこんな感じで入っています。
BIONZ(ビオンズ)の中には、あらゆる機能が集中しています。
ノイズ感度、オートフォーカスなどを制御する集中司令塔のような役割だそうです。
あれも。これも。
BIONZがせっせと働いてくれるおかげ。
 
7・8年前と比べると、同じ大きさのエンジンで20倍程処理能力が上がっているそうです。
 
RAWでゴリゴリいじる人はもちろんのこと、
カメラの中で完結したいjpeg撮影派の人は、大いにこの画像処理エンジンにお世話になるようです。
 
今回全体を通じて、自社で一環して作っているから高い技術を実現できると主張していました。

三位一体だから、みんなが横並びになって技術を押し上げている状況があると。
 

機材貸出

今回のキックオフミーティングの目玉とも言えるのが、αアンバサダープログラムのモニター企画です。
SONYさんより「α7(ILCE-7K)」もしくは「α6000(ILCE-6000L)」を無償で1ヶ月間貸出をしてもらえます。
私はα7を希望していたので、こちらをお借りできました。
今回借りられたのは上記のものです。ツァイスのレンズも借りられるのは嬉しかったです。少し使ってみましたが、確かにコントラスト強めな描写だと思いました。
また、フルサイズ機は重いが当たり前だと思っていたんですが、本体とレンズ合わせても他社のエントリー機より軽いんじゃないかと感動しました。

あとがき

技術のお話は、ある程度元から理解がないと難しい話に思いました。
冒頭にも申し上げましたが、αの魅力という意味ではなく、技術の想い・魅力を伝える場だったような気がします。
 
しかし、技術者の方々からは、物腰穏やかながら雰囲気ながらも熱い情熱を感じました。何より仕事に充実感があり楽しそうでした。そういった方々が作ってる製品だと思うと、αというカメラに魅力を感じたのもの事実です。
 
社内で一環して作れるということは、冒頭に書いたようにこだわりや理想に統一感があるということ。目指しているところが同じだから、細部に対する工夫が生まれ、コンパクトながら高性能な製品が生まれるんだなと感じました。
 
今回のキックオフミーティング全体を通じてSONYから、「ユーザーがフォトグラフィ、ビデオグラフィにどのような思いで向き合っているかを勉強したい」という真摯さが見えました。特に技術者の方々から前向きな姿勢を感じました。
 
SONYが考える魅力を伝える、ユーザーはSONYに望むものを伝える、そして多くの人にそれを伝えていく。
 
こうやって全体を巻き込んで、良い製品を生み出したいというSONYの姿勢に好感を得ました。SONYのカメラは今一歩欲しい機能が足りなく「待ち」の状態が続いていたのですが、α7を使いながら今後詳しく知りたいなという気持ちになりました。
 
Screenshotちゃりの撮影機材をお見せします【随時更新】

 

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About The Author

司書/ディレクターCHARI
大学在学中にWEBコンテンツやカメラの面白さに気付き、サイト構築や撮影・編集技術を独学で学ぶ。
YouTubeをフィールドに日々映像制作中。

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